NHK「おはようジャーナル」は、八七年秋に、男性の結婚難問題を取りあげた。この
番組らしく独身男女の人口のアンバランスなどのデータを駆使したのち、アナウンサーと
ディレクターの男性二人が、「いやあ、われわれは結婚できてよかったですね」とうなず
き合うラストが印象的であった。
結婚難が「農村」「中学卒」などに限定された問題であるうちは、花形職業の男性がこ
んなことを言えばイヤミだ。あらゆる階層、あらゆる職業の男性に、それぞれの結婚難が
しのびよっているという共通認識ができてきたから、こういうジョークが通用する。マス
コミ界の男性にとって、結婚難はもはや他人事ではなくなった。だからこそ先のトーク番
組のような拒絶反応も起こる。
この問題に速効薬はない。結婚させることが商売の結婚相談所職員の対応のしかたは、
いくつかのタイプに分かれる。
若手の男性相談員は、悲憤懐慨型が多い。自分は結婚し、小さい子がいる世代の人びと
である。
「二十六歳やそこらで、年収四百万取ってるヤシがどれだけいますか。身長が低いと人間
がダメだというんですか。とにかく女は非現実的で身勝手すぎるんです。人のいい真面目
な青年が全然結婚できないなんて世の中狂ってますよ」
「ウチは民間企業ですから、お金を払ったお客さまに一定の数のお相手を紹介する義務が
あるわけです。背が低い男性には登録をご遠慮願っています。ウチの社が悪いんじゃない
ですよ。
男性の結婚難は深刻なんです。早くしないといい男は他の女性に
とられちゃいますよ!
教育を受けた結果、自己変革するよりあきらめる男性のほうが多そうだ。
これまで男性優位が強すぎただけに、女性の側からは「男が余る」現象を小気味よくな
がめがちだが、男性にも同情されていい事情はある。


参考:結婚相談所 選び方

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